真実をどこまで伝えるのかに、原則はない

今日の日付：2006/06/26
今日の天気：曇り〜雨
今日の気温：21-24度

今日の話題：
●熊本でがけ崩れ、３人生き埋め１人死亡　九州各地で被害
http://www.asahi.com/national/update/0626/TKY200606260365.html
●逮捕の男、「同じ方法で仕返し計画」　大阪・集団暴行
http://www.asahi.com/national/update/0626/OSK200606260049.html
●asahi.com：「彼女に手を出した」発端、恐怖から暴走　集団暴行事件 - 社会
http://www.asahi.com/national/update/0625/OSK200606250077.html
●ＴＢＳ、ダイエットの健康被害で社長ら処分
http://www.asahi.com/national/update/0626/TKY200606260412.html
●村上世彰被告が保釈　保証金５億円を即納
http://www.asahi.com/national/update/0626/TKY200606260334.html
●奈良女児殺害　地裁結審、９月２６日判決
http://www.sankei.co.jp/news/060626/sha045.htm
●姉歯容疑者を追送検　耐震偽装捜査が終了
http://www.sankei.co.jp/news/060626/sha046.htm
●広島・小１女児殺害：「被害実態伝えて」　父親が実名報道希望
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20060626dde041040059000c.html

今日の音楽：なし

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●広島・小１女児殺害：「被害実態伝えて」　父親が実名報道希望
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20060626dde041040059000c.html

他社でも同じ内容の記事を見ましたが、この毎日新聞（ウェブサイト）の記事を見て、何が問題なのか？　ということがわかりました。

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◇原則は匿名
毎日新聞は、性的犯罪について報道する際、被害者は匿名とし住所も限定しないように配慮することを原則としています。この事件でも、性的暴行が行われたと判断した時点から、この原則に従って報道しています。今回は父親の建一さんから要望があり、実名とします。
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ここで疑問に思うのは、あとから匿名報道にすることで、かえって犯罪の内容を明らかになってしまうのでは？　ということ。公表していた被害者の名前がある時点から匿名になり、犯罪の詳細も伏せられるようになった場合、それは性的暴行の有無を明らかにするようなもの。その意味では、この原則を第一報以降に適用することは本来、適切ではないのでしょう。個人的には、事件の詳細が明らかになるまでは被害者の氏名も原則、匿名報道にしたほうがよい、と思っていますが。

一方で、匿名報道にすることで、かえって被害者や遺族への配慮を欠くことがあるということが、今回の報道から理解できます。「なぜ検察側が死刑を求刑せざるを得なかったか。たかだか一人殺しただけで死刑にするのは重いのでは、と社会に思われるのが嫌だった」という被害者の父親の言葉に、これまでの報道に対するつらい気持ちを感じずにはいられません。

犯罪報道に関しては、匿名報道あるいは真実をどこまで伝えるのかということについて、本当は原則などないのかもしれません。