★ますたぁ日記(一語一会)

ますたぁ@BAYSIDE BREATHがつれづれなるままに書き綴る日記のページ。

口蹄疫対策で、種牛も殺処分される理由とは?

感染拡大が収まらない宮崎県の口蹄疫(こうていえき)問題で、種牛も殺処分されたと、ニュースで知りました。ここで疑問に思ったのが、「なぜ種牛も殺処分しないといけないのか?」ということ。

種牛とは、品質の高い子牛を作るための精子(精液)を提供する牛のこと(ですよね?)。種牛の肉が加工されて販売されるわけではない。にもかかわらず、種牛も殺処分されてしまう。口蹄疫に感染しても死なずに済めば、またその種牛の精液を使って子牛を作ればいいのでは? と思うのですが……何故、種牛も殺処分されてしまうのでしょう?

結論からいうと、口蹄疫に感染した種牛を殺処分する理由は「精液にもウイルスが含まれるため」だから。

ネット検索で見つけた『動衛研:総説 口蹄疫ウイルスと口蹄疫の病性について 4. 病理発生と病変 1) 病理発生』というページに、次のような説明がありました。

精液にもウイルスが含まれるため,汚染精液を介して人工授精や交配で感染が成立する』。

うーん、口蹄疫って本当に恐ろしい……(汗)。


ちなみに、口蹄疫にかかった牛は、口蹄疫ウイルスに感染したままの「キャリアー」となるのだとか。ワクチンなどを使って口蹄疫の症状が治まったとしても、感染牛から口蹄疫ウイルスが消えるわけではないんですね。

連日、口蹄疫の感染が判明した牛が殺処分されているニュースや新聞記事を目にするにつけ、「どうして、何万頭もの牛を殺処分しなければいけないの?」と思いがちでした。しかし、口蹄疫問題を終わらせるためには、口蹄疫にかかった牛をすべて殺処分して「口蹄疫清浄国」とするしか、解決策はないということなんですね。残念ですが……。


注)以上は、個人的に調べた結果をレポートしたものです。専門家ではないので、誤解や間違いなどありましたら、ごめんなさい(^^;)


<参考リンク>
●動衛研:総説 口蹄疫ウイルスと口蹄疫の病性について
http://www.niah.affrc.go.jp/disease/FMD/sousetsu1997.html
●動衛研:家畜の監視伝染病 −3 口蹄疫(foot-and-mouth disease)
http://www.niah.affrc.go.jp/disease/fact/03.html
●動衛研:口蹄疫(Foot-and-mouth disease)関連情報(※2000年に宮崎県と北海道で発生した口蹄疫に対する防疫対応の説明あり)
http://www.niah.affrc.go.jp/disease/FMD/index.html
口蹄疫に関する特定家畜伝染病防疫指針
http://www.sat.affrc.go.jp/joseki/Houki/KADENHO/2frame_FMD_boeki_SISIN.htm
農林水産省/特定家畜伝染病防疫指針について
http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/katiku_yobo/k_bousi/index.html
農林水産省/口蹄疫について知りたい方へ
http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/katiku_yobo/k_fmd/syh_siritai.html