補償の上乗せはありえない？

昨日のニュースで気になったこと、なのですが。

●ＪＲ福知山線脱線：マンション「購入価格で買い取り」　ＪＲ西日本、提示に住民反発
http://www.mainichi-msn.co.jp/search/html/news/2005/06/06/20050606ddn001040001000c.html

購入当時の価格での買い取りというJRの提示に対して『住民からは「我々に落ち度はない。それを踏まえて上乗せすべきだ」などの声が相次ぎ、会場は一時、騒然とした。』ということですが。被害にあった住民の立場はわかるのですが、上乗せはやはりないような気が。

たとえば車を例に考えると、事故にあって全損（修理不能で廃車）となったとして、相手が100％悪いとしても、車に対する補償金額はその車の価値まで、だったりします、実は。

仮に車の時価が50万だったとすれば、それ以上のお金はもらえないわけです。この場合、とても代わりの新車は購入できないわけですが、法律的にはそれ以上、車の補償はしてもらえません（相手の保険会社からお金はでない）。事故に巻き込まれた当事者としては納得できないでしょうが、けっこうこれが現実だったりします（＾＾；）
＃ちなみに修理可能だったとしても、やはり車の価値以上の修理代金はでません。

だから、JRのいう「通常は時価だが、購入価格としたのは踏み込んだ提案のつもりだ」っていうのは、誠意がないわけでもないような？（たぶん時価のほうが安い？）と思うのですが……て、車のたとえ話と同じように考えてよいのかはわかりませんが。

実際のところ、法律的には今回のJRの示した補償内容がどの程度なのか？（よい条件なのか？）、そのあたりの解説って、少なくとも私が見た限りでは、新聞などにはなかったような？　そういう解説があればよかったのにという気はしました。