★ますたぁ日記(一語一会)

ますたぁ@BAYSIDE BREATHがつれづれなるままに書き綴る日記のページ。

「従来の仮想現実」が子供に与える影響を、真剣に考える時期なのかも

長崎小6女児殺害事件で、加害女児が「テレビのドラマを見て(殺害を)やろうと思った」と供述していると報じられました。それを受けて早速、テレビ東京は9日放送予定のドラマを延期しました。今後、他局もこの動きに追随するのでしょうか?

テレビ東京がドラマを差し替え 佐世保事件で配慮
http://www.asahi.com/national/update/0603/043.html

ただ『刃物で首を切る場面が含まれており、今回の事件を連想させるため、視聴者への影響を配慮、放送を当面、控えることにした』とあるように、一時的な対応のようですね。ある程度の期間がすぎれば、放送するのでしょうが、果たしてそれでよいのかどうか?

ドラマに限らず、アニメやマンガなどでも暴力的な表現があふれています。今回のようなサスペンスドラマ(いわゆる2時間ドラマ)でも毎週殺人事件がおきて(おこされて)いるわけです。今現在オトナである世代が見る場合は、幸いにもその子供時代には今ほど暴力的な表現があふれていなかったために、そのドラマの世界はあくまでフィクションという理解があります。

けれども、今の子供たちは? もちろん全員ではないにしろ、日常的にそうした暴力表現を含んだフィクションを目にしていたら、中には現実とフィクションの境界線があいまいになってしまう子がいても当然なのかも?

今回の加害女児の場合も、ひょっとしたら、自分をドラマの主人公に見立ててしまったのでは? ドラマの中では気に入らない誰かが簡単に殺されている。だったら私もやればいい? 「私のことをバカにして、許せない! オマエなんか死ねばいいんだ!」凶行に及んでいた加害女児の頭の中では、ドラマのBGMが鳴り響いていたかもしれません……。

この事件では、チャットや掲示板でのトラブルに注目が集まり「ネットという仮想空間は危ない。やはり実際に会ってコミュニケーションをとることが重要」みたいな意見が目立っているようです。けれども、ネット以前にこれまで日常にあふれている「仮想現実」が、子供に与えている影響について、そろそろ真剣に考える時期なのでは?