「拉致被害者家族５人帰国」の報道特別番組は必要だったのか？

ちょうど今、拉致被害者の蓮池薫さんと地村保志さんの家族計５人の帰国の様子を伝える報道特別番組が放送されているところ。しかし、見た人（見せられた人・見ざるを得ない人）の中には、これを放送する必要が果たしてあるのか？　と首をかしげた人も多いのでは？

飛行機が着いた。５人が降りてきた。バスに乗った。中で家族と再会した。そのまま宿泊先のホテルへ向かった。ホテルに着いた。バスから降りて中に入った。

これだけのために約１時間。だからどうだといえば、何が残ったわけでもないし、終了後はすぐ、まるで何事もなかったかのように、いつもと同じ土曜の番組（たいていは娯楽番組）を放送しているのだから、ある意味いったいどういう神経をしているのだろう？　という気もしたのは私だけ？（＾＾；）報道特別番組というより、帰国ショー？　お祭り騒ぎ？（汗）

せいぜい数分程度、飛行機から降りてきた様子ぐらいで十分ではなかったのか？　という気が。ある意味日本に強制的につれてこられた感もある子どもたち５人（といっても成人も含むが）の気持ちを考えれば、ホテル前まで追いかける必要もないと思うのですが……。

それよりも、民放の報道の仕方に子どもたちの「プライバシー」や「人権」に対する配慮が欠けていないか？　という印象を受けました。民放各局では大きな顔写真とともに実名入りで詳細な情報を伝えていました。子どもであることや未成年者も含まれることを考えると、詳細な個人情報を報道するのはどうかなと疑問に思うのですが？（そのうち拉致被害者の家族会から問題の声があがりそう？）一方のＮＨＫは「１９歳の長男」というように名前など個人的な情報を伝えてなかったあたり、やっぱり配慮しているみたいで、さすが国営放送？

ところで全然関係ない（いや多少ありかも？）ですが、一番ひどいのはＴＢＳ系？　今日開幕の『バレーボール男子のアテネ五輪世界最終予選日本大会兼アジア予選』の放送。日本の３セットストレート勝ちってことは早くにわかっていたはず。しかも、録画中継なのにわざわざ放送時間を延長するのはなぜか？（試合開始は午後６時）って女子バレーでも延長多かったけど。

まったく、今夜は『K-1 MMA Championship ROMANEX 格闘技世界一決定戦』を録画するつもりなのに……と、結局K-1が予定通りに録画できないことに腹を立てているワタクシ？（苦笑）