★ますたぁ日記(一語一会)

ますたぁ@BAYSIDE BREATHがつれづれなるままに書き綴る日記のページ。

学術系オリンピックの意義は、国際的なネットワーク作り

今日の日付:2006/07/17
今日の天気:曇り
今日の気温:22-28度

今日の話題:
●小2男子が流され行方不明 高知・物部川
http://www.asahi.com/national/update/0717/OSK200607170138.html
●不明のダイバー4人を無事発見 鹿児島・宇治群島
http://www.asahi.com/national/update/0717/TKY200607170244.html
●帯広でも2人死亡 パロマ製湯沸かし器
http://www.asahi.com/national/update/0717/TKY200607170521.html
●「疎ましくなった」 畠山容疑者、供述一変 秋田事件
http://www.asahi.com/national/update/0717/TKY200607170042.html
●畠山容疑者「娘、橋から落とした」 殺人容疑で再逮捕へ
http://www.asahi.com/national/update/0716/TKY200607160051.html
●衰弱知りながら給水停止・保護申請断る 障害者が孤独死
http://www.asahi.com/national/update/0716/SEB200607160041.html
●遺体から覚せい剤反応 大阪・堺の警察官発砲
http://www.asahi.com/national/update/0717/OSK200607170005.html
●肥満予防・対策、「飲み物に注意」は少数 花王が調査
http://www.asahi.com/life/update/0717/006.html
●家族旅行のお供に 絵本8冊つき「グリコ」発売へ
http://www.asahi.com/life/update/0717/003.html
王監督の手術が無事終了
http://www.asahi.com/sports/update/0717/203.html
イラク派遣陸自部隊、クウェートへ撤収完了
http://www.asahi.com/politics/update/0717/006.html
●サミット議長総括、北朝鮮の拉致にも言及
http://www.asahi.com/international/update/0717/009.html
スペースシャトルが帰還
http://www.asahi.com/science/news/TKY200607170581.html


今日の音楽:
なし

                  • -

昨日出した、国際物理オリンピック・国際生物学オリンピックの話題の続きです。

日本が計7個のメダルを獲得したというニュースは、文部科学省の発表をもとにしたもの。だから、主要新聞の記事がほとんど同じ内容だったわけです。

国際物理オリンピックについては以下のリンクで結果が確認できます。
http://www.ipho2006.org/index.php?option=com_static&task=results&Itemid=44

ところで、昨日の時点では「大会結果ページでは、日本は銅メダルだけ」と指摘したのですが、現在では銀メダルの欄に確かに日本人の名前があります。よって、報道された成績結果が正しいこととなります。

で、話を戻すと、文部科学省の発表を見ようとアクセスしたのですが見つからず、ためしに「物理オリンピック」で検索してみたら、こういうページが見つかりました。

●科学技術理解増進政策に関する懇談会(第1回)議事要旨 (平成17年2月9日)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/gijyutu/006/gijiyousi/05041401.htm

これをざっと読んでみて驚いたのが、科学オリンピックに対して、学者の間で反対の声が多いという箇所があったこと。そもそもオリンピックの意義とは何か? という議論もあるようです。

オリンピックの意義とは何か? については、昨日とりあげた、物理チャレンジ組織委員会委員長の(プレスリリース中で述べられている)コメントに答えがあると、個人的には思いました。

●第37回国際物理オリンピック日本代表の決定について(H18.4.18)
http://www.phys-challenge.jp/img/pdf/IPhO2006.pdf
『(国際物理オリンピックが)単なる競技に留まらず、むしろ、参加した高校生が科学への関心を共有する者同士としての国際的なネットワークを作るすばらしい機会であるということがわかりました。そのような機会を日本の若者たちに与えることを、長い間怠っていたことを強く反省させられました。』

つまり、単に成績を競い合う場ではなく、参加者同士が「国際的なネットワーク」を作るための場、それは科学オリンピックの意味ではないか? と思うのです。成績の善し悪しよりむしろ、どれだけさまざまな国の人たちと交流を深め、今後の研究活動などにそのネットワークを活用していけるか、のほうが重要である、と思うのです。

逆に言えば、こうした国際大会に参加しないなら、日本は早い段階(若い段階)で、国際的な研究ネットワークから孤立してしまっている、ということになるのでは?

その意味では、今後もさまざまな分野で積極的にこうした科学オリンピックに参加し、ネットワーク作りに取り組む必要があるのでは? 参加だけでなく、開催国になってさまざまな国の若い人たちに日本を訪れてもらい、日本に良いイメージをもってもらうことも大切かもしれません……というと、もはや政治の話?(^^;)

しかし、国際物理オリンピック・国際生物学オリンピックについてはまだまだ日本は「遅れて」いるようです。というのも、ずっと先、10年ぐらい先まで、日本が開催国になる予定は全くありません。というか、すでに他の国が開催国として決定している状態です。


そんな中、化学の分野では日本は健闘しているようです。

●化学五輪、高3の今村さんが金メダル : ニュース : 教育 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) - 2006/07/11
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20060711ur02.htm

第38回国際化学オリンピックが7月2日〜11日、韓国・慶山で開催。日本からは4名が参加し、金1、銀3という成績を収めたという内容。一方で、2010年の同五輪が日本で開催されることも決まったのだとか。

『単なる競技に留まらず、むしろ、参加した高校生が科学への関心を共有する者同士としての国際的なネットワークを作るすばらしい機会』になることを期待しています。


国際化学オリンピック-International Chemistry Olympiad-
http://icho.csj.jp/
●IChO-2006(第38回国際科学オリンピック・韓国大会)
http://icho2006.kcsnet.or.kr/
●the International Chemistry Olympiad (IChO)(公式サイト)
http://www.icho.sk/