★ますたぁ日記(一語一会)

ますたぁ@BAYSIDE BREATHがつれづれなるままに書き綴る日記のページ。

ナンシー関没後4年追悼・またワールドカップが始まりましたよ。

今日の日付:2006/06/12
今日の天気:晴れ

今日の話題:
シンドラー社幹部、説明不足を謝罪 エレベーター事故
http://www.asahi.com/national/update/0612/TKY200606120411.html
●東大助教授が研究員にセクハラ、停職処分
http://www.asahi.com/national/update/0612/TKY200606120382.html
●手話で勧誘、聴覚障害者2億円被害
http://www.asahi.com/national/update/0612/TKY200606120242.html
●大分で地震 佐伯、呉、今治など震度5
http://www.asahi.com/national/update/0612/TKY200606120070.html
●函館などで震度3 震源は青森沖
http://www.asahi.com/national/update/0612/TKY200606120074.html
●「第3のビール」初の前年割れ 5月の出荷量
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200606120026a.nwc

▼<ワールドカップ>日本、オーストラリアに1-3で敗れる

今日の音楽:なし

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「時の経つのは早いもので」というのはよくある文章の出だしですが、あのナンシー関が亡くなってから、もう4年。ちょうど今と同じくサッカーのワールドカップが行われていた頃のことで、本当に時の経つのは早いものだと感じてしまいます。

ナンシー関とは、世界で唯一の消しゴム版画家にして不世出の天才コラムニスト。とくにテレビ番組やタレントを題材にした辛口批評で有名。その毒舌コラムに消しゴム版画で作られた芸能人や有名人の挿絵が添えられているのが、ナンシー関ならではの特徴でした。

そのナンシー関が亡くなったのが、今からちょうど4年前。深夜に知人と食事をした後、帰りのタクシー内で倒れ病院に運ばれたものの、翌日の2002年6月12日午前0時47分、虚血性心不全で死去。享年39歳という、そのあまりに早すぎる死を誰もが悼んだのでした。

もっとも、私がナンシー関の存在を知ったのは、その急逝のニュースから。もしまだ彼女が元気だったとしたら、彼女の存在を知ることもなく、またその著作を読むこともなく、ましてやこうして追悼の想いを述べていることもなかったかもしれません。そう思うと、なんともいえない気持ちがするのですが……。


奇しくも絶筆となったのが、サッカーのワールドカップを題材にしたコラム『怖いっす。気味悪いっす。W杯一色ニッポン』(「週刊文春」02年6月20日号)。入手困難なチケットを有名人がどういうルートで取得したのか(とくに政治家)、あるいは、にわかサッカーファンと化したタレント、そして(平均視聴率60%以上だったという)日本対ロシア戦のテレビ中継を見ていたマンション住人の叫び声の話など、ナンシー関独特の視点からワールドカップで盛り上がっていた日本の状況に疑問を投げかけるという内容でした。

あれから4年。またワールドカップの年が巡ってきました。そして4年前と同じく、今の日本はワールドカップ一色でまさに盛り上がっています。もしもナンシー関が生きていたら、今回の盛り上がりをどういう視点で語ってくれていたのか? さらにはその他、ライブドア村上ファンド、マンション耐震偽装等々……4年前よりももっと多くの話題であふれていることを思うにつけ、あらためてその急逝が惜しまれてなりません。


最後に。ナンシーさん、あなたがいつも気にかけていた森繁久彌森繁久弥)さん、まだご健在です。天国から温かい目で見守ってあげてくださいね。って、ナンシー関ファンならわかるはず?(笑)。


参考ページ:
●NANCY SEKI's FACTORY『ボン研究所
http://www.bonken.co.jp/

はてな - ナンシー関とは
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%CA%A5%F3%A5%B7%A1%BC%B4%D8

ナンシー関 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%BC%E9%96%A2#.E6.B6.88.E3.81.97.E3.82.B4.E3.83.A0.E7.89.88.E7.94.BB.E5.AE.B6

●Web東奥・特集/ナンシー関
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/nancy/index.html

●ハギプランさんの追悼文
http://d.hatena.ne.jp/hagihara/20060612