★ますたぁ日記(一語一会)

ますたぁ@BAYSIDE BREATHがつれづれなるままに書き綴る日記のページ。

必要なのは、学力より人間性の向上?

学力低下、理科も深刻 中2が6位、小4は3位に
http://www.asahi.com/edu/news/TKY200412140378.html

文部科学省は「平均得点が下がったという事実を厳粛に受け止め、実効ある対策を取りたい」としているとか。しかしちょっと待って欲しい。5点や10点下がったからといって、それほどあわてる必要があるのか? ちょっと点数が下がるとすぐに子供に説教する教育ママ・パパのようだが、それでいいのか?

ランキングで見れば、前回より順位を落としているのは確かだが、結果そのものは、テストの予想平均点を上回っている(はず)。標準的な学力はほぼ達成されていると見ていい。

学力低下といわれる今回の結果の原因として、ゆとり教育があげられている。けれども、そもそもゆとり教育とは、それ以前の詰め込み教育への批判、反省から出てきたもの。そして学習時間・内容とも減った以上、ある程度の学力低下は当然なのである。

ゆとり教育 <争点 あなたのそばで>
http://www2.asahi.com/2004senkyo/localnews/OSK200407060031.html

むしろ問題は、ゆとり教育により、学力以外の能力や才能、価値観を伸ばせてきたか? である。例えば、ボランティア活動など社会に役立つ活動を志向する生徒が増えたのであれば、多少の学力低下があったとしても、ゆとり教育のプラス面として評価していいのである。

ところが実際は、学力どころか人間性すら低下している。例えばこんな事件が起きている。

●1億1千万円入り金庫盗み、使い切る 高校生ら5人逮捕
http://www.asahi.com/national/update/1215/029.html
振り込め詐欺で50万円詐取の疑い 高校生ら5人逮捕
http://www.asahi.com/national/update/1215/013.html

もちろん、子供がみんなこんな問題行動を起こすわけではない。しかし、極端に悪質な例が多すぎるのも事実。学力向上より前に、人間性の向上をはかる必要がある。ゆとり教育とは何のためにあったのか? を文部科学省は思い出せといいたい。