★ますたぁ日記(一語一会)

ますたぁ@BAYSIDE BREATHがつれづれなるままに書き綴る日記のページ。

回転ドアのメリットとは、誰のためのもの?

六本木ヒルズで小学校入学直前の男の子が(自動)回転ドアに首を挟まれ死亡するという痛ましい事故が起きました。

●「六本木ヒルズ」の回転ドアに6歳男児はさまれ死亡
http://www.asahi.com/national/update/0326/026.html

なぜ回転ドアを採用しているのか? このニュースで誰もが疑問に思ったのではないでしょうか? というのも、回転ドアは「通りにくい」とか「入るのに抵抗がある。怖い」と思っている方あるいは実際にそういう経験をした方が多いのでは? と思うからですが。

そもそも回転ドアにはどんなメリットがあるのか? あるからこそ、採用されているはず。そこで、「回転ドア メリット」でWeb検索してみました。すると、以下のようなメリットがあるようです。

省エネルギー効果
人の出入りによる室内温度の変動を最小限に抑え、空調設備の省エネ化に役立つ。
●快適な室内環境
外部からの騒音そしてチリ・埃をシャットアウトし、 ドラフト現象(高層ビルで吹き抜けが有る場合にビル内で温度差によって上昇気流が発生し、ドアが開かなくなってしまう現象)も防止。
●省スペース効果
風除室を作った場合に生じるデッドスペースがなく、省スペースに寄与する。
バリアフリー
床面に段差を作らない。

とくに省エネの関係で、病院や人の出入りの多いスーパーなど、オフィスビル以外で採用されるケースも増えているようです(スーパーでは生鮮食料品の温度管理を厳密にする必要から、という理由も)。

しかし、省エネ化というメリットは、あくまで採用する企業側のメリット。回転ドアを実際に使用する(使用せざるを得ない)一般利用者の側には、「使いにくい」「怖い」というデメリットでしかない。そして、今回の事故はこのデメリットが最悪の形で具体化されてしまったような……というのはいいすぎでしょうか?

もちろん省エネ化対策は重要なこと。しかし、その裏では、実は利用者の利便性や安全性が犠牲になっているような……と考えさせられた事故でした。